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桃陵中学校でPRISMラーニングカードを使った研修を行いました

小牧市立桃陵中学校の教員研修で、探究的な学びのサイクルをうまく進めていくためのPRISMラーニングカードを使ったワークショップを実施しました。桃陵中の先生たちは、自分たちもマイテーマを設定して探究を進めています。先生同士で壁打ちをすることで、自分のテーマへの視点が対話を通じて深まっていくことが実感できるワークになりました。


昨年度から市内全校でマイ探究に取り組んでいる小牧市ですが、複数の小中学校に関わる中で先生方からは、「課題設定」と「伴走」の難しさについて質問を多く受けています。

今回は、桃陵中学校で「伴走」について考えていただくワークショップを行いました。


マイ探究を進める上で「伴走」が難しいと感じるのは、個人個人がバラバラなテーマを設定しているにも関わらず、自分も詳しくないテーマに対してアドバイスをしないといけない、と考えているから。

中学生が相手だとしても、一人で30人程度の生徒を見なければならず、聞いたこともないテーマを選ぶ生徒の対応もしなければいけません。そんなときどうすれば良いのか?

こんな悩みを聞くことが多いです。


これは、「伴走」や「壁打ち」において、生徒の設定したテーマの中身についてアドバイスをしないといけないと考えてしまっているからです。ここでは「コンテンツ(生徒が設定したテーマ)」と「プロセス」を分けて考える必要があります。


「コンテンツ」は、生徒一人ひとり違いますし、中には初めて聞くような内容も含まれるかもしれません。生徒全員の「コンテンツ」を理解して、それに的確なアドバイスをするのは無理です。「コンテンツ」を考えるのは生徒そのものであり、伴走者である教員が考えるものではありません。


一方、「プロセス」は、いくつかのパターンに統合することができます。インターネットで調べて、さらに詳しく知るために専門家にインタビューしてみる、とか。自分で簡単な実験をやってみて、そこで得られた結果をまとめて詳しい人に聞いてみる、とか。「プロセス」つまり「学び方」は伴走者がアドバイスできることです。


探究的な学びにおいて、教員は「教えるプロ」ではなく「学ぶプロ」であるべきです。

「学ぶプロ」として、子どもたちに学び方をアドバイスすれば良いのです。


今回の教員研修では、PRISMラーニングカードというものを使いました。

PRISMラーニングは、ミライプラスが考えている探究的な学びのプロセスです。



PRISMラーニングのサイクルがうまく回るように伴走者がサポートする必要があります。このサポートの一つに「壁打ち」があります。「壁打ち」は、学習者である子どもたちの話を聞き、意見や問いを返してあげることです。壁打ちによって子どもたちは自分で気付きを得て次の問いや行動を見つけます。


PRISMラーニングカードは、壁打ちの支援になるカードです。ここには探究サイクルを上手く回していくために必要な27の問いが用意されています。

今回、桃陵中学校では先生たちも自分のテーマを設定して探究をしています。研修では3人一組になり、カードを使って壁打ちのワークを行いました。話す人(学習者)、インタビューをする人、書記の役割に分かれ、山にして積んだカードを一枚ずつめくって出てきた問いについてインタビューしていきます。


どんな問いが出るかわかりません。学習者は、問われた内容について考えて答えます。書記が内容を記入しておき、インタビューが終わったら学習者にフィードバックします。27の問いを全てやるのは難しいので、たとえば最初の3枚だけ答える、という形にします。

27の問いには、

 「このテーマでどんなことを知ってるかな?」

 「わくわくするのはどんなこと?」

 「探究で困っていることはなに?」

 「まず何を調べる?」

という感じで、WHY, WHEN, WHAT, WHO, WHERE, HOW の5W1Hを聞くようなものや、感情を問うものなどが含まれています。探究の「プロセス」をサポートして「コンテンツ」について考えてもらうようなものになっています。


探究を進めるには、学びを深めていく能力が必要です。自分ひとりで突き詰めて行ける人もいますが、誰かに伴走してもらう方が深い学びに到達できることも多いです。このカードは、伴走者が子どもたちの学びを支援するためにも使えますが、子どもたち同士で壁打ちをすることもできますし、学習者自身がカードを壁打ち相手にして学びを深めることもできます。


今回の研修では、先生たちが自分のテーマについて楽しそうに話していたのが印象的でした。探究の大前提は「楽しい」こと。自分のテーマについて「問い」に答えていくことで、探究のサイクルを進めていくことができる可能性が見えました。


先生たちの振り返りからは、

「自分の問いを自分で考えているだけでなく、インタビューを通して、それに答えていくうちにヒントが見えてくると感じました。」

「生徒の探究が止まってしまうことがないように、伴走者の支援の仕方は大変重要」

「『わくわくする』という感覚を生徒にも大切にさせたい。」

など、PRISMカードを使う事で視点が広がることや、カードを上手く使うために伴走者の在り方が求められる、というような気付きがあったようです。

そして、なによりも『わくわく』することが大切だと感じていただくことができました。


桃陵中学校でのマイ探究は2年目に入ってます。これまでの経験を踏まえて、今年度のマイ探究が更に進化していくことに期待しています。




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