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小牧市の小中学校で探究的な学びについて校内ワークショップを行いました

愛知県小牧市では、昨年度から授業時数特例校制度を活用して「こまき夢☆チャレンジ科」というマイ探究活動に取り組んでいます。従来の総合的な学習の時間に加えて、小学校35時間、中学校20時間を使って、子どもたちが自分の興味関心を掘り下げていく探究学習を行います。


昨年度、小中学校4校にて教員研修、および児童・生徒へのオリエンテーションをさせていただき、中学校1校では授業見学と教員振り返りにも関わらせていただきました。「こまき夢☆チャレンジ科」の初年度だったので、どの学校もどんなことから始めればいいのだろうか、手探りで取り組まれていました。新しい取り組みは学校、教員にとっても探究です。職員室が楽しんで探究的に取り組んでいれば、子どもたちも楽しく学ぼうとします。


今年度はさらに周辺の学校からもお声がけをいただき小牧市の小中8校に関わらせていただくことになりました。


入学式前のこのタイミングで小中4校で「探究的な学びとは?」についてワークショップを実施させていただきました。

どの学校でも1年間「こまき夢☆チャレンジ科」に取り組み、子どもたちが楽しんで取り組む姿に触れたり、期待した結果にならない難しさを感じたり、1年間経験したからこその感触を得ている状態です。私からお伝えする「探究とは」という内容についてもリアリティを持って聞いていただくことが出来たのではないかと思います。


初めて関わる学校では、昨年度と同様に「主体的・対話的で深い学び」について皆さんと一緒に考えるワークショップを実施しました。現行の学習指導要領では「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善が求められています。

しかし、日々忙しく授業を進めている先生たちは、なかなか「主体的って?」「深い学びって?」ということを話し合う時間を取ることが出来ません。それぞれが過去の経験や、これまでの学びから授業内容を工夫しているのではないでしょうか。


全教員参加のワークショップにて「子どもたち、または自分自身が主体的だったと思える具体的なシーンはどんなとき?」というテーマでグループで話し合ってもらいました。

ワクワク・ドキドキがあるときだよね

はたから見ると何が面白いの?ということを延々とやっているとき

憧れの人を目指して頑張っているとき


同様にして「対話的」「深い学び」についても話し合いをしてもらいました。同じ学校で教える先生たちが「主体的・対話的で深い学び」というのはどういう状態なのか?を共通理解していくために、対話する時間が大切なんだ、ということを実感していただくことが出来たのではないかと思います。


昨年度から関わっていた岩崎中学校では、先生たちの振り返りを受けて、特に難しいと感じている「課題/テーマの設定」「伴走のやり方」についてお話をさせていただきました。

この2つは探究学習に取り組んでいるどの学校でも難しいと感じているものだと思います。


課題設定の難しさは、探究に繋がる「問い」を設定できているか?という点です。

すぐに解が見つかってしまうような「問い」を立てて、数十時間の探究に繋がらないという状況も多かったようです。先生たちは最適な課題、問いを見つけさせたい、という思いが強いようでしたが、探究に初めて取り組む子どもたちがいきなり最高の「問い」を立てられるとは限りません。

大切なのは、「問い」に対して探究活動をやってみて、違うと思ったら「問い」を見直していくというプロセスです。


伴走については、様々なテーマに取り組む子どもたちに対して的確なアドバイスをするのが難しい、という先生が多いです。探究活動の中では他者による「壁打ち」を行うことがあります。その際に、子どもたちのテーマについて理解し、その内容についていいアドバイスをするのは至難の業です。教師といえども詳しく知らないテーマにアドバイスするのは無理があります。

「壁打ち」はまさにテニスの壁打ちです。

内容のアドバイスをすることよりも、子どもたちの話したことに対して、そのまま返してあげれば良いのです。


伴走者の役割は、コンテンツ(探究の内容)にアドバイスすることではなく、プロセス(探究のやり方)を支援することです。コンテンツは、学習者である子どもが自分で考え、深掘るべきものです。プロセスへのコメントであれば、先生たちは的確に助言できるでしょうし、場合によっては子ども同士でも助言し合うことが出来ます。


探究的な学びを設計していく先生たちが「子どもたちの考える力を伸ばすために」どうすれば良いか、という視点で取り組んでいただければ、子どもたちの学びはどんどん深まるのではないでしょうか。


小牧市では小学校から「学び合い」に取り組んでいます。

子どもたち同士で学びを深めることに慣れているので、子どもたちの力を信じて任せていくことで、大人の予想を超えた探究がたくさん生まれるのではないかと期待しています。



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