こどもたちと一緒にヒラメキと未来について考えました
- ミライプラス

- 11月12日
- 読了時間: 3分
新座市立新堀小学校で小学5,6年生に対して特別授業をさせていただきました。
テーマは「ヒラメキから始まるイノベーション ~みなさんはどんな未来をつくりたいですか?~」。
私は前職では技術開発に長年従事し、数々の特許出願も行いました。ビックリするほどのイノベーションとは言えませんが、これまでに存在しなかった機能とか、世界トップレベルの画質の実現にも関わりました。これらを成し遂げたのはちょっとした"ヒラメキ"のおかげです。
ヒラメキとは?をGoogle AI検索すると、「優れた考えや解決策が、試行錯誤の末に瞬間的に思い浮かぶこと」と出てきます。
AIが予測できないほど進化している今、果たしてAIはひらめくことはあるでしょうか?
試行錯誤を繰り返すのはAIはお得意です。AIが出している答えは、膨大なデータベースに対して問いに最適かどうかを試行錯誤して出しているものだと言えます。また、瞬間的に、というのは人間よりもAIの方がはるかに優れています。人間の処理速度をはるかに超える速度でAIは処理して出力することが出来ます。
AIは、瞬間的に大量の考えや解決策を提示することは容易に出来ます。ですが、この考えや解決策が「優れている」ことを評価することが出来ません。優れているかどうかは、その人が、その考えや解決策に価値を見い出せるかどうかで決まります。
つまり「ヒラメキ」はとても人間的な活動です。
小学校5,6年生のみなさんには、私が大学院と前職で関わった研究や技術開発において実際に経験したヒラメキとその結果についてお話しました。また、歴史上の偉人による発明についてもヒラメキのおかげだという事例をお話しました。
みなさんにもどんなヒラメキ体験があるかを話し合ってもらいました。
「夢のゲーム機を作っているけど、レバーが自動的に戻るようにゴムを付けたら、戻り過ぎてしまうことがわかったので、逆方向にもゴムを付けたらいいとヒラメキました」
こんな素敵なヒラメキの体験を話してくれました。他にもこどもたちにはたくさんのヒラメキの体験があったようです。
そして、ヒラメキを増やすためには、いろいろなことに興味を持つこと、なぜだろう?と思った問いを深く考えること、いろいろな方法で試してみること、偶然の出会いを見逃さないことが大事だということもお話しました。
後半は、未来についてこどもたちと一緒に考えました。
地球温暖化の動画とSociety5.0の動画を見てもらい、どんな未来をイメージしたか、ということを話し合いました。こどもたちは思ったよりも現実的で、
「AIが進化して人の仕事を奪うようになるとダメ人間が増える」
「輸入品がもっと増える」
という意見もありました。未来に対して不安や心配を感じているのですね。
私は「ひとりひとりが自分らしく生きられる未来を創りたい!」と伝えました。
こどもたちにも、興味をもったことに一生懸命に取り組んでもらいたい、自分たちで未来を創ることにワクワクしてほしいと話しました。









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