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高梁市ミライティーチャーズアカデミー 中間発表会

岡山県高梁市教育委員会主催のミライティーチャーズ高梁の中間発表会が開催されました。

ソニー教育財団にご後援をいただき、全国の教員と共に学んでいるミライティーチャーズアカデミー(ミラアカ)を高梁市内の小中高校の教員が共に学ぶ場としてミラアカ高梁を展開しています。


ミラアカ高梁では高梁市内の小中高校の8校から参加している受講生8名が2チームに分かれ、さらに、地元で働く民間の2名のサポーターがそれぞれのチームにジョインしています。1月の開講式から始まり、6月のテーマ発表会を経て、今回はフェーズ3の中間発表会が行われました。


ミラアカ高梁の全体テーマは「学びの先にある20~30年後の社会で、子どもたちが自分らしく生き、社会の創り手として自ら行動できるよう、今、学校で何をしますか?」


普段は目の前の子どもたちと「今」のことに集中している教員のみなさんが、20~30年後という未来の社会について考えると視野がバッと広がります。未来を見ることで今まで見えていなかった課題も見えてきているようです。

さらに、ミラアカ高梁では小中高の教員がチームを組んでいるため、小学校、中学校、高校の目線の違いが浮き彫りになり、それぞれで閉じた学びを行う事の違和感にも気付きが得られています。


中間発表会では、チーム原木、チームウェルビーイングの2チームが、それぞれが取り組むテーマに基づいて目指す姿を明確にし、仮説を検証するための実践について説明をしました。


《チーム原木》「置いてけぼりをつくらない」

置いてけぼりとは、自分の在りたい姿と現状の間のギャップを自分で成長して解消していこうとすることが出来ない状態のこととのこと。子どもたちが自ら成長していこうという意識になれるように、

・自己評価と他者評価のずれを無くす

・価値観を自覚して発信する場面を設定する

・無自覚の部分をフィードバックできるように教員の意識を統一する

という施策に取り組もうとしています。


《チームウェルビーイング》「学び取る力で自らの未来をデザインする」

20-30年後の社会において求められる力を学び取る力だと設定し、教えない授業を進めていこうとしています。「教えてもらう」から「学び取る」へのシフトのために、

・問いチャレンジ

・他者の学びの共有

・リフレクションの工夫

などの施策に取り組もうとしています。


どちらのチームもテーマ発表会の段階では、まだふわっとした内容で、チーム内にもモヤモヤがたくさん残っている状況でしたが、今回は具体的な施策を考えることで進む方向がかなり見えてきました。


中間発表会には、受講生の勤務校から校長や同僚の先生も参加してくれました。

自治体教育委員会主導で進めていることのメリットは、全ての学校長が活動を認知していることと、地域に同じ学びを経験した教員が集まっていることです。見学者の校長や先生方からもたくさんの質問や感想が得られ、ミラアカ高梁が高梁市の教育をアップデートする起爆剤になり得ると確信することができました。


ミラアカ高梁は、2月に成果発表会を行い、受講生2チームが取り組んできた成果を話します。公開イベントになるとの事なので、ご興味がある方はぜひ高梁市に見に来てください。



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