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「10年後の自分は何をしていたいか?」を考えるキャリア教育

成蹊中学校の3年生の桃李(道徳)の授業で探究的に自分のキャリアを考える授業をコーディネートしています。5年目の今年度は「10年後の自分は何をしていたいか?」という問いに対して中学3年生の生徒一人一人がテーマを設定して探究を行いました。


6月の講演会から始まり、夏休みには生成AIを使って自分に適した仕事について考えました。生徒は、こんなプロンプトを使ってAIにコーチングしてもらいました。

あなたは、私のキャリアコーチです。私は中学3年生で、将来のことについて考え始めたところです。 まずは、私の性格や好きなこと、得意なことについて質問しながら、私の特徴をプロファイルとしてまとめてください。そのあと、私に向いていそうな仕事を5つ選んでください。それぞれの仕事について「なぜ私に向いているのか」も教えてください。 はじめに以下の「コーチタイプ」を3つ提示してください。私はその中から1つを選びます。コーチタイプの例は次のような感じにしてください(文章は自由に表現してOKです) ① 元気で明るいコーチ(話しかけやすくて、テンポよく進めてくれる) ② やさしくてゆっくり話すコーチ(落ち着いて丁寧に進めてくれる) ③ クールでちょっと理屈っぽいコーチ(データや論理を大事にしてくれる) 私がタイプを選んだら、そのコーチとしてふるまって、質問を始めてください。

AIが提案した仕事は、医師、エンジニア、スポーツトレーナーなどわかりやすいものから、大人も知らないようなものもありました。生徒は、提案された仕事について調査をして、探究するテーマを設定しました。


生成AIを活用したのは今年度が初めてです。生徒の多くはAIに触れていたと思いますが、自分の将来についてAIが予想もしなかったような仕事を提示してくることに驚いたようです。AIとやり取りしながら学びを深めることを楽しむこともできたようです。


この授業では、自分が設定したテーマについて10年後にどのようになっているのかを考え、自分はどうしていたいのか?を考えていきました。その過程で、テーマに関連した仕事をしている人にインタビューを行い、その仕事をする意義や働き方などのイメージを膨らませました。


2月には全員がクラスの中で「10年後の自分は何をしていたいか?」について発表を行いました。発表会は保護者にも参観していただき、お子さんがどんなことを考えているのかを見ていただく機会にもなりました。


各クラスから選ばれた生徒は学年発表会で学年全体の前で発表。クラス発表では緊張していたり、原稿を読む感じだった生徒も、全員が堂々と発表する姿が印象的でした。



この授業では、毎年、保護者にサポーターとして授業を支えていただいています。今年度も18名の保護者がサポーターに手を挙げていただき、授業のたびに各クラスに2,3名が入り、生徒の探究を見守っていただきました。

サポーターさんの役割は、生徒の学びを応援していただくこと。テーマへのアドバイスをしたり、進め方を指南していただく必要はなく、とにかく生徒が学びを前に進められるように声掛けをしていただきました。担任の教員ではない大人に入っていただくことが生徒の学びを深めていることは5年間の活動で実証されています。


成蹊中学校3年生の桃李では5年間に渡ってキャリア教育を続けています。

これまでに1000人以上の生徒が誰か大人の人に自分でアプローチしてインタビューを行いました。また、延べ70名以上の保護者にサポーターとして関わっていただきました。これだけの方々が生徒のキャリア形成に関わっていただいていることが有難いです。


それぞれの生徒は、今回考えたテーマを実際に将来の仕事にするかもしれませんし、全く違う仕事をするかもしれません。中学3年生のタイミングで10年後を考え、将来の仕事に少しでも意識を向けたことは、これからの高校、大学での学びにも何かしら活きてくるのではないかと思います。

ぜひ自分らしい未来を切り開いてほしいです。


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