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SANDO Cinema「50℃で生きる」鑑賞対話会

ドキュメンタリー映画を観て対話するSANDO Cinema。 駒テラス西参道を拠点として毎月1作品を取り上げて活動しています。数カ月のブランクを経て10月から毎月第3土曜日(さんど)に開催をしていきます。


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今回取り上げた映画は「50℃で生きる」。

今年の日本は観測史上最も暑い夏になりました。東京の猛暑日は29日、ほぼ1カ月まるまる猛暑だったことになります。私が社会人になったころは東京で35℃を超えることはほとんどありませんでした。

こんなに暑い日本でこの先どう過ごしていけばいいのか?と思いますが、世界ではもっともっと暑いところがあります。


この映画はBBCが世界各地の酷暑の地域を取材して作り上げたドキュメンタリー映画です。


オーストラリアでは森林火災が頻発し、ナイジェリアでは渇水で8m以上の井戸を掘らなければ水が出なくなり、イラクでは肥沃だった農地が砂漠化して作物が取れなくなりました。世界中の50℃を超える気温を記録する地域でも人々は様々な工夫をしながら生活をしています。


地球温暖化の原因の一つは人間社会による二酸化炭素を始めとした温室効果ガスの排出です。これらは裕福な国家が最も排出しており、温暖化の影響で苦しい生活を強いられているのは貧しい国々の人たちです。


気候の専門家の間ではティッピングポイントが議論されています。これは、様々な気候に関する要素において、温室効果ガスの削減や気温上昇を抑えたとしても後戻りが出来なくなる臨界点のことです。

直近の研究者の発表では、サンゴ礁の死滅が臨界点を超えたのではないか、と見られています。サンゴ礁が死滅すると様々な海洋生物の棲み処が失われ、海洋生物の多様性にも大きな影響があります。他にもグリーンランドの氷床が溶け出していて臨界点に近づいているという報告もあります。地球を守るためには対策は待ったなしなのです。


国際的な温暖化対策が不可欠ですが、一人一人が意識をして温暖化対策をすることも大切です。映画視聴後の対話では、温暖化に対してとても心配だけれども、具体的に何をしたら良いのだろうか?という意見がありました。


まずは温暖化に対して意識を向けることが大切です。

この映画を観て、初めて世界中でこんなに影響があることに気が付いた、という人もいます。また、報道されている温暖化に関するニュースに気付いていなかった、という意見も。一人一人が意識をして行動を少しだけ変えるだけでも温暖化抑制につながるのではないでしょうか。


今回は小学6年生も参加しました。

1時間のドキュメンタリー映画を真剣に観てくれました。温暖化について、SDGsについて、学校だけでは得られない学びが得られたのではないでしょうか。


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