ミライティーチャーズアカデミー高梁 テーマ発表会を実施
- ミライプラス
- 6月5日
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高梁市教育委員会が主催しているミライティーチャーズアカデミー(ミラアカ)のテーマ発表会が開催されました。1月に開講した1年に渡る研修ですが、今回は、2つのチームが全体テーマ「学びの先にある20~30年後の社会で、子どもたちが自分らしく生き、社会の創り手として自ら行動できるよう、今、学校で何をしますか?」に対して取り組むテーマについての発表でした。
各チームは20~30年後の社会について理解を深めたり、今の高梁の教育において課題になっていることを話し合ったり、子どもたちにどんな大人になって欲しいかを考えてきて、それぞれがテーマを設定しました。
ミラアカでは、各チームはプロジェクト活動をします。テーマ発表の1ヵ月ほど前には活動レビューを行いました。今回の2チームはレビュー時点ではあまり活動が進んでおらず、課題の認識や最上位目標の設定があいまいになっていて、メンバー間での考え方にもずれがある状態でした。どちらのチームも漠然とやりたいことは見えているけど、「それは具体的にはどういう状態?」と問いかけると、答えられない状況。メンバーそれぞれは意見を持っていても、それをみんなで出し合って共有したビジョンを作れる状態では無かったのです。
レビューの時間に対話の重要性を認識してもらい、そこからの1カ月は学校も忙しい状況にも関わらず、毎週のように対話をしたり、2-3時間話し合ったりとチーム活動が活性化したようです。今回、各チームが発表した内容はどちらも興味深く、またとても本質的なテーマになっていたと思います。
ミラアカ高梁では、小中高の教員が参加し、それぞれのチームは小中高の教員が混ざり合って組まれています。発表後の質疑応答の中では、校種を超えた学び合いが生まれていたことが強く現れていました。全国のどの地域でも、小中連携や中高連携の活動はあると思いますが、小学校の先生と高校の先生が共に同じテーマについて話し合う場面はほとんど無いと思います。もし、教科について話すのであれば、小学校と高校ではやることが全く違います。
ミラアカのテーマは、子どもがどんな力をつけて大人になるのだろうか?ということを問うているので、子どもたちの12年間を育てていく小学校から高校までの先生が一緒に話し合ったことは非常に意味のある活動であることを再認識しました。
ここからはフェーズ3として、それぞれのチームが設定したテーマ、目指す姿に向けて、具体的にどんなことをやっていくのかを考えていきます。それぞれの学校での実践も行い、自分たちで設定した仮説を検証したうえで、来年2月には成果発表を行います。
どちらのチームもまだまだ見えていないこと、モヤモヤしていることがたくさんあります。それらをスモールステップで少しずつプロトタイプしながら検証し、全体テーマに対するチームとしての提言に繋げてもらいたいと思います。
高梁市の教育全体をアップデートしていくような提言に期待します。
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