コミュニティスクール(CS)委員会副委員長として関わりつつ、校内研究の年間講師としても関わっている板橋区立板橋第十小学校にて探究発表会とCS委員会が開催されました。
後編では、探究発表会の内容について熟議を行ったCS委員会についてレポートします。
板十小のCS委員会では、年5回の委員会のうち3回は学校運営に直接関わる経営方針、学校評価に関する熟議を行っています。今回は、教育内容そのものに関する熟議として「探究発表会」の内容について熟議しました。
探究発表会について前編をご覧ください。
板十小のCS委員会は10名の委員に加えて、地域を超えて様々な立場の方にオブザーバーとして参加していただいています。今回は約30名のオブザーバーさんに来ていただき、これまでで最多の参加になりました。
それだけ板十小の取り組みに注目が集まっている証拠だと思います。
まずは研究主任の伊藤先生から板十小の探究学習の取り組みについての説明がありました。
板十小の取り組みは前編に記載の通りですが、1年生から6年生までが、それぞれ大きなテーマを設定して2学期から探究学習に取り組んでいます。探究発表会は、3学期まで続く探究学習の課程の一部を保護者や関係者に見ていただく場です。
CS委員会の参加者は、オブザーバーさんも含めて全員に事前に担当学年をお知らせしています。参加者のみなさんは、自分が担当する学年の探究発表の様子を見学していただきました。
板十小に普段から関わる人も、今回初めて参加する人も、みなさんが担当学年ごとに8グループに分かれ、それぞれが見学した探究発表について熟議をしていただきました。
熟議のポイントは、以下の3点です。
・どんなところが良かったか?
・より良くするために改善できることはないか?
・なぜこうやったのか疑問に思ったことはないか?
各学年担当のみなさんは初めて会う方々も多いにも関わらず、みなさん真剣に話し合いをしてくださいました。40分間の熟議時間はあっという間だったようです。熟議の内容は、各グループから全体に共有をしていただきました。
探究学習は3学期まで続きます。今回のCS委員会で出た意見は、今後の授業に反映できることもありますし、来年度の探究学習にも活かせるものになったと思います。
探究的な学びでは、社会との繋がりが大切です。学校内だけで議論するのではなく、様々な立場の人たちが子どもたちの学びのために意見を出し合える場があることが板十小CSの強みです。
探究学習に取り組むことは、子どもたちの探究でもありつつ、教員の探究活動でもあります。CS委員会での熟議が教員の探究活動をサポートしていることを実感することが出来ました。
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