成蹊中学校 3年生桃李の学年発表会に参加しました
- ミライプラス
- 3月24日
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4年目を迎えた成蹊中学校3年生の桃李の授業ですが、3/10に学年発表会がありました。各クラスから選抜された生徒22名が、それぞれの「セカイをchange!」する提案をしてくれました。

今年度の桃李のテーマは「セカイをchange!」。
自分の好きや困りごとから始まる小さなチャレンジが、身近な人たちや社会に何かしら変化を与え、その変化が広がってやがて大きな変化に繋がるかもしれません。チェンジを生み出す活動は、生徒のみなさんの将来にもつながることだ、ということを伝えてきました。
中3の生徒のみなさんは、それぞれが自分の好きや困りごとからテーマを設定して10カ月をかけて探究をしてきました。文化祭での中間発表会では全員がテーマを深掘り調査した内容を発表しました。
2学期後半からは、それぞれがテーマに関連する大人への取材(インタビュー)を行いました。生徒自身が取材先を見つけ、自分で連絡を行い、オンラインや対面での取材にチャレンジしました。多くの中学3年生にとっては、知らない大人に連絡をして取材のお願いをするのは初めての経験です。適切な取材先を見つけられない生徒もいます。
ここで保護者サポーターの出番です。
毎年、この桃李の授業では、子どもたちの授業に入っていただく保護者サポーターを募集します。今年度も17名の保護者がサポーターとして関わっていただきました。
保護者サポーターのみなさんは取材先が決まらない生徒に親身になってお話を聞いていただき、取材先を何人も紹介してくれました。
3学期に入って、生徒たちは発表の準備を進め、クラス内発表、交流戦にて生徒・サポーターの投票によって代表生徒22名が決まりました。
学年発表大会は成蹊学園の本館講堂で開催されました。
約100年の歴史を誇る荘厳な会場で発表を行う生徒たちは緊張していたと思います。
ですが、どの生徒も堂々と、笑いを取ったり、会場に問いかけたりしながら素晴らしい発表をしました。
どの生徒も「セカイをchange!」する具体的な提案をしましたが、中には実際に試作をしたり、コンセプト動画を作ってプレゼンする生徒もいました。実際に商品に繋がりそうなものもあれば、学校内にすでに掲示をしているものも。
実際の試作品の展示もありました。行動をした生徒は、その結果から必ず何か大切なことを学んでいるはずです。
この授業は、私立の中高一貫校では公立中学の生徒に比べると中学3年生が将来のことを考える機会が少ないという学校側の課題意識から始まりました。今年度は、実際にモノやサービスを作ってみるというところまで挑戦する形式を実現することが出来ました。
学年代表として発表した生徒に限らず、多くの生徒にとっては、知らない大人に自分一人で連絡して取材をすることも、社会の課題を解決するために自分で考えたモノやサービスを試作してみることも、初めての経験だったのではないかと思います。
社会に出ればこういう機会はたくさんあります。中学3年生のときにこういう経験をしたことは、これからの生徒一人一人のキャリアに何かしら気付きや影響があったのではないでしょうか。
約1年間、主体的に探究を進めてきた生徒一人一人にエールを送ります。
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